240万人の人出!コパカバーナのNew Year's Eve Party&花火

f:id:ucarin:20180123081337j:plain Rio’s firework display | © Leandro Neumann Ciuffo/WikiCommons

  Olá!年末年始のカウントダウンを海外で迎えるなら、ブラジルリオデジャネイロのコパカバーナビーチで花火はいかがでしょうか。リオのカーニバルに並ぶリオデジャネイロの大きなイベントの1つで、コパカバーナビーチ沿いに建つ全てのホテルから空室がなくなる、大盛況の年末年始のイベントの様子をご紹介したいと思います。

 

 

01.どういうイベント?

 舞台は4.3kmあるコパカバーナビーチ全域。複数の音楽と新年の幕開けを祝う花火の全てが無料で、誰でも楽しむことの出来る、世界でも有数の大規模な屋外イベントです。

 コパカバーナビーチにあるCopacabana Palace Hotelの前に巨大野外ステージが設置され、2018年は、DJや人気歌手、ファンク、レゲエ、ロックの他、2017年カーニバル優勝チームのサンバダンサーも参加し、10の音楽イベントが行われました。12月31日19時頃から音楽イベントが始まり、1月1日0時ぴったりに、新年を祝う17分間の壮大な花火のショーがスタート。その後ブラジル人気歌手のコンサートがあり、朝までパーティーが続きます。 

 1980年代から続いているNew Year's Eve Partyで、花火はコパカバーナビーチ沿いであれば、ホテルでも、ビーチでも楽しむことが出来ます。 

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Rio 2018 New Year’s Eve opens the “Rio de Janeiro a Janeiro” project with ten parties across the city, including Copacabana’s seventeen minute fireworks spectacle, photo by Gabriel Monteiro/Riotur.

 例年、200万人程が参加する大きなイベントですが、2018年は240万人という過去最大規模になったとのことでした。(現地旅行会社Riotour調べ)ビーチは写真の通り、波打ち際から普段車が走る道まで、全て人で埋めつくされます。日本の夏の風物詩「隅田川花火大会」の人出が約100万人ですから、自分史史上最大級の花火イベントになるはずです。

02.楽しみ方は?

 12月31日の昼間からビーチでお酒を飲んで過ごすも良し、カウントダウンから花火のショーを楽しんで帰るも良し、朝まで踊るも良し。楽しみ方は自由自在です。なお、この日は是非白い服で出かけましょう。

 ブラジルでは、白は繁栄と平和をもたらすと古くから考えられており、新年のお祝いに白い服を着るということが伝統的な形式として残っています。(他にも、緑は健康、黄色は金運、赤は愛という意味を持つそうです。)New Year's Eve Partyへは、白い服でドレスアップ!参加者全員で白いウェーブを作るかのような景色と一体化しましょう。 

f:id:ucarin:20180123080834j:plain People wearing white | © Porto Bay Hotels & Resorts/WikiCommons

  白に埋めつくされた景色の中で、ビーチ遊びに慣れてるな~とブラジル人に感心した光景は、クーラーボックスに氷を詰められるだけ詰めてビール、ワインを持参するグループの多さと、小さい子供も一緒にビーチパーティーを楽しむ家族の様子でした。

 その他ビーチで見かけた姿は、海の女神Iemanjáに願い事を叶えてもらう2つの儀式です。1つは花を海に投げ、その花がIemanjáに届いたら新しい年に願い事が叶うというもの。もう1つは、新年になったら、願い事を唱えながら来る波を7回ジャンプし、振り返らずにビーチを後にするというもの。いずれも日本の初詣と随分異なるブラジルのお願い事スタイルですが、新しい年の運勢占いに(?)試してみるのも面白そうです。

03.注意点

 今回経験してみて、以下4点の注意をすれば、とても楽しめるイベントだと思いましたので、今後参加する方の参考にまとめます。

①ホテル・フライトを早めに予約

 とにかく空がなくなります。旅行で訪れる場合は早めに予約をすることをお勧めします。私は現地に住んでいることもあり、1か月前にホテルの予約をしようとしたところ、12/31は全てのホテルが満室で既に空室はなく、残っていたのは12/30チェックイン一泊20万円の部屋のみでした。(高過ぎてホテルは諦め、ビーチで楽しむプランに変更しました)

②会場までの移動手段を確保

 ビーチ沿いのホテル滞在であれば、ホテルから花火を見ることも出来ますし、目の前のビーチに徒歩で行くことも可能です。そうでない場合はメトロかタクシーでの移動になります。

 メトロは、イベントが開催される12月31日~1月1日の間終日運転していますが、普段のメトロチケットでは乗れません。専用乗車券が必要ですが、夜には売り切れているので要注意です。私の場合、当日22時頃にメトロに乗ろうとしたら本日分のチケットは完売と言われ、タクシーで移動しました。メトロを使うなら、事前購入可能なのでチケットを確保しておきましょう。

 タクシーは、ビーチまで歩いて10分程度というかなり近くのポイントまで行けました。12月31日はビーチ前の道路は全車両通行止め、ビーチ手前のトンネルでは一般車両の通行規制がありますが、案外スムーズでした。帰りも、意外とあっさり拾えましたが、通常のメーター運転ではなく、言い値(通常の2~3倍)でした。もう少し歩いて大通りに出ればたくさん流しのタクシーがあったので、メーター運転でも帰れそうな様子でした。

 New Yearを祝う花火の時間が近づくと、ビーチに続く道は人々で混み合って動きづらくなるので、早めにコパカバーナビーチに移動して、近くで食事をしながら時間調整をするのも一案だと思いました。多くのレストランが営業していました。

③スリに気を付け、貴重品管理は一層厳重にする

 イベント会場は、スリやひったくりの続出エリアです。こんなに多くの人が集まり、無防備に携帯電話で花火の写真撮影をする環境は、犯罪者にとってはまたとないチャンス。

 実際、隣にいた集団が携帯を取られそうになったらしく、犯行をした子供を捕まえ、もめていました。必要最低限の荷物だけを持ち、くれぐれも周囲へ目を光らせて、徹底管理をしましょう。

 リオデジャネイロの治安についてはブラジルリオデジャネイロの治安と滞在中気をつけていること - handy tips*にまとめているので、是非一読して頂くと、犯罪のタイプや対策が分かると思います。

④トイレも余裕を持って

  すぐにホテルに戻れるなら問題ありませんが、設置されている公衆トイレ(特に女性)は長蛇の列でした。ビールもシャンパンもワインも美味しく飲みながら新年を待てますが、トイレに行くのは余裕を持っておいたほうが良さそうでした。

 

 リオデジャネイロ生まれのカリオカは遊びを楽しむ天才を自負しています。生まれながらのParty Peopleカリオカと一緒に、みんなでHappy New Yearを迎える年越しイベントは、きっと素敵な経験になると思います。Boa viagem(Have a nice trip)!