ブラジル・フェイラ(青空市)で新鮮野菜やお土産を買う週末

f:id:ucarin:20180208141453j:plain

 Óla!今回はブラジル人の生活に溶け込んでいるフェイラについてご紹介します。フェイラとは、街路上で、様々な種類の商品(食料、衣類、靴、家庭用アクセサリー、手工芸品など)を低価格で提供する人やテントの集まり、いわゆる青空市のことを言います。

01.リオデジャネイロのフェイラ

  ブラジルの各都市では、特定の場所で週に1回開催されるフェイラが一般的です。

  リオデジャネイロでも毎日どこかしらで生鮮食品を中心としたフェイラがあります。私もフェイラの野菜の新鮮さに感動して以来、週末はフェイラによく立ち寄ります。

 また、毎月第一土曜日だけ開かれる雑貨を中心に扱うフェイラもあり、こちらはお土産探しに最適だと思いますので、それぞれについてご紹介します。

 (1)毎週日曜開催 新鮮野菜が買えるコパカバーナ近くのフェイラ 

f:id:ucarin:20180208141630j:plain

開催日時:毎週日曜日7:00~13:30

場所:Praça Seerzedelo Corrêa(普段は広場)

住所:Av. Nossa Sra. de Copacabana, 540 - Copacabana, Rio de Janeiro - RJ, 22020-001 

f:id:ucarin:20180208142519j:plain

 鶏肉、鮮魚、野菜、果物のお店がテントを連ねます。私はよくトマト、レタスを買うのですが、スーパーで売っているものよりもシャキシャキ感が断然強く、新鮮で驚きました。フルーツはカットされて味見が出来たり、ビーチ帰りに立ち寄れたりと、まるで、自分もブラジルにすっかり溶け込んだような、気分はブラジル人で買い物が出来ます。(笑)

 他、土曜日に開催されているRua Prof. Ortiz Monteiroのフェイラ(7:00~13:30、トップ写真のフラワーショップもこのフェイラに出店)では、フェイラの隣のスペースで生演奏がされており、ビールを飲みながら音楽を楽しんだり、子供をあやしたりする家族がゆっくりと過ごしていました。

 リオデジャネイロでは毎日どこかしらでフェイラがあるので、お気に入りの場所を見つけるのも楽しいです。色々行ってみようという方には、ポルトガル語ですが、フェイラの情報がまとまっている下記サイトが役に立つと思います。

「Onde tem Feira」http://www.ondetemfeira.com.br/

※Onde=Where、tem=haveの意味。

 サイトの使い方は、右上の赤いboxでエリアを選択(リオならRio de Janeiro)し、次に曜日を選択します。曜日は日曜日から土曜日の順に並んでいます。(Domingo=Sunday,Segunda=Monday~Sábado=Saturday)その曜日に開催されるフェイラの場所と時間が分かります。どうぞ、お試しあれ。

 

 (2)毎月開催 アンティーク雑貨やお土産が買えるセントロ近くのフェイラ

f:id:ucarin:20180208142011j:plain

開催日時:毎月第一土曜日10:00~18:00

場所:Rua do Lavradio

住所:Rua do Lavradio, - Lapa Rio de Janeiro - RJ (道一帯のため郵便番号なし) 

f:id:ucarin:20180208175655j:plain

  「Rio Antigo Fair」と呼ばれるこのフェイラは、野菜や精肉鮮魚の出店はなく、手作りアクセサリーや靴、ヒッピー風小物や衣服の他、アンティークな蓄音機、レコードなど多様な雑貨店が出店します。1点1点手作りの小物からお土産を探すのも楽しいです。

f:id:ucarin:20180208175732j:plain

 道端ではフィンガーフードやビールが売られていて、例え私達が食べながら飲みながら商品を見ていても気にされない、ブラジルならではのお買い物体験も出来ます。 

 Rio Antigo Fairが開催されるエリアは、おしゃれなバーが集まっているセントロのラパ地区で、普段は夜しか営業しない人気のバーも、フェイラの日はランチタイムから営業しています。私達は昼食を兼ねて出かけました。

02.フェイラの起源と歴史

 すっかりブラジルの生活の一部になっているフェイラ。歴史を調べてみると、その起源は不明とされているものの、すでにギリシャ、ローマ、アラブといった西暦500年頃の古代文明の中で、フェイラの存在は確認されていたという、歴史の長い活動だということが分かりました。

 フェイラの語源はラテン語の「feria」(祭日や休日の意味)から来ており、当初は生産剰余品の売却のために日曜日に商人が集まり、そこに多くの人が来たことが由来と言われています。

 中世以降、人口増加と貿易の活発化により、見本市(=現在のフェイラの原型)が世界中で発展し、ブラジルでは、ポルトガル植民地時代の西暦1600年前後から、見本市が存在していました。

 スーパーやショッピングモールが登場した現在も、様々な都市にフェイラが見られることから、フェイラは人類の最も古い伝統の一つと再認識されています。

 社会的、経済的にも意味のある活動と考えられていて、ブラジル政府は、17世紀から続くベレン、18世紀に始まったカールアルフェアなどのフェイラを国家歴史芸術遺産協議会(IPHAN)の無形文化遺産に登録しました。

 

 何世紀も前からブラジルの生活に溶け込んでいるフェイラ。とはいえ、古臭いわけではなく、様々な年代の人が買い物を楽しむ光景に出会えます。

 天気の良い週末には、ふらりとテントを覗きに出かけてみてはいかがでしょうか。スーパーとはまた違う品揃えや新しい発見があると思います。Até ja!