ブラジルで買える化粧水・お肌ケアアイテム

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 ブラジルに来て、最初に苦労したのは日本食材の調達ですが(リオデジャネイロの日本食材が買えるお店 - handy tips*冒頭にその変遷を書きました)、その次に苦戦したのは化粧水・お肌ケアアイテムの購入です。(そしてずっと格闘しているポルトガル語と続きます。)

 私の住むリオデジャネイロは有名なビーチがたくさんあります。リオデジャネイロに引っ越してからフレスコボールにはまっている私は、毎週末ビーチに行っており、ブラジルで売られるSPF70の日焼け止めを使っていますが、やはり日焼けします。

 日焼けをしてしまった後は、しっかり保湿してお肌ケアをしたいところ。日本で使い慣れた化粧品は、ブラジルで買えるか分からなかったので多めに持ってきましたが、想定よりも使用量が多く、次の日本帰国まで持たない状態になりました。

 

 

ブラジルでは、日本の化粧品は手に入らない?

 どんどん減っていく化粧品が底をつかないうちに、今使っている基礎化粧品がブラジルにいながら買えないかと模索を始めました。結論、ブラジルでもお金と時間をかければ日本の化粧品が買えることが分かりました。

 

(1)店頭→現時点では買えない。

 まずは足を使って探します。今住んでいるリオデジャネイロで店舗を探しましたが、日本の化粧品メーカーのブランドはありません。ショッピングモールやドラッグストアの棚はどうかと見ましたが扱いはありません。南米一の大都市サンパウロへ行った際、東洋人街のリベルダージも探しましたがありません。サンパウロの日系美容室で髪を切ってもらった女性にも聞いてみましたが、日本の化粧品は売っていないので毎回日本から買い込んで持って来てます、とのお話でした。

(2)発送

 次に、日本から発送出来ないかを調べてみました。

①Amazon→出来ない。

 海外でも頼りになるAmazon。書籍は問題なくブラジルに届けてくれたので、真っ先に試しましたが、化粧品については取り扱えないとのメッセージで、注文確定画面へ進めませんでした。

宅配便→出来ない。

  ヤマト運輸の宅急便と佐川急便に個人でも利用が出来る国際宅配便がありますが、送り主ないしは受け取り主のどちらかが個人だと配送不可、という国の1つにブラジルがあり、利用出来ません。日本通運のSKY-EXというサービスは法人向けとは書かれているものの個人不可の文言は見当たらなかったので問合せをしてみましたが、やはり扱えないとの返答でした。

郵便局の国際郵便→出来る。しかし下線部に注意。

 国際郵便の禁制品国際郵便として送れないもの - 日本郵便に該当しなければ送ることは出来ます。関税はかかるものと覚悟の上、1~3ヶ月待てば基本的には届くようです。基本的にというのはⅰ.紛失があり得るⅱ.課税された場合は税金を支払いに郵便局へ取りに行く必要があり、税金が払えない場合は廃棄されるためです。荷札に具体的な商品名ではなく日用品(Utilidade Domestica)と書き、これまで課税されていない方はいらっしゃるようです。

 小口貨物の別送品として、日常的に使うものと判断されれば免税ですが、そうでない場合、関税は商品価格の60%かかり、商品価格は税関が判断出来ます。数百円のシャンプーに5,000円の関税を払った方もいらっしゃるようです。

 また、ブラジルではたびたびストライキが起こっており、税関も例外ではありません。ブラジルに来てまだ半年ですが、その間でも2度ストライキがあり、1度目は引っ越し荷物の受け入れタイミングでした。ストライキが終わるのを待つ以外に方法はなく、スケジュールの遅延を受け入れざるを得ませんでした。

海外転送代行サービス→出来る。しかし下線部に注意。

 いくつかある海外転送代行サービスのうち、㈱海外支援センター運営の日本商品の海外向け通販 海外発送 ジャパンタウンへ問い合わせてみました。(ブラジルを含む南米とアフリカは要問い合わせになっていたため。欧米、中国、東南アジアは送料が自動計算出来るようになっており、ネット上その場で注文確定まで可能でした)翌日には見積もりとともに回答があり、ブラジルへの発送可能、ただし、現地関税、輸入税等はお客様負担、とのことでした。③と同じシステムのようです。 

<結論>ブラジルでもお金と時間をかければ日本の化粧品が買えます。

 送料と関税を支払い、少し待てれば、日本の化粧品がブラジルでも手に入ることが分かりました。

 ただ、今回の私の状況としては、もはや化粧水が1ヶ月も持たないという時間の無さと、出来れば化粧水自体にお金を使いたいし、海外製にもいいものがあるという根拠なき確信から、

「ブラジルで売られている化粧品で、日本人の私に合うものを現地で買い足す!」と決めました。

 ポルトガル語のパッケージが読めないので、ポルトガル語辞書を握りしめながら、化粧水・お肌ケアアイテムを探します。

 

ブラジルで買える基礎化粧品のタイプと具体例 

 まずは保湿の第一ステップということで、化粧水探しから始めましたが、日本では常識ともいえる、洗顔の後に化粧水、というステップが一般的ではない?!そうでなければ説明がつかないほど化粧水が売っていませんでした。(涙)

 そこで、ブラジルのスキンケアについて調べてみたところ、やはり、日本とブラジルではスキンケアのステップが異なるそうです。

 日本でスキンケアのステップといえば、①洗顔(メイク落とし含む)②化粧水③乳液やクリーム④オイルといった、汚れを落とした後に保湿をし潤いに蓋をする、という流れが一般的です。

 一方ブラジルでは、入浴中と入浴後はそれぞれワンステップで、マッサージをしながらメイクを落としたり、肌の保湿をします。そのため、ブラジルで売られるスキンケア用品の品揃えは主に以下の2種類しかありませんでした。

(1)洗顔料(メイク落としが一緒になったもの)

(2)クリーム、オイル(化粧水・乳液・クリーム・オイルの機能が一つになったもの)

 以下、私がブラジルで見つけた基礎化粧品の具体例を日本人の私に馴染みのあるスキンケアのステップ①洗顔②化粧水③乳液、クリーム④オイルに分けて、ご紹介したいと思います。

洗顔

 メイク落とし、洗顔フォームともに、Avene,J&J, L´Oreal Paris,Avon,NIVEA等各社扱っています。

化粧水

 収れんタイプ(汗や皮脂の分泌を抑える働きをする化粧水)ではない、肌に潤いを与えて整えるタイプの化粧水を2つご紹介します。

・Simple化粧水(正式名称はSimple Kind To Skin Snoothing Facial Toner)

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 ドラッグストアで見つけました。成分は、100%アルコールフリー、香料着色料0、マルチビタミン配合と、肌に優しそうな内容。使うと肌のPHバランスを整え、毛穴を引き締め、潤ったなめらかな肌になるとのことです。「UK's No.1」とボトルに記載があります。

 潤いが足りるかなとは思いつつ、他に化粧水がなく、試してだめでも許容できる価格帯だったのと、顔に合わなくとも他のパーツに使えると思い購入を決めました。

・CHRONOS-DETOX MOISTURIZING TONER-COMBINATION TO OILY SKIN

 店頭では見かけなかったため、私はまだ使ったことはありませんが、Webから配送を依頼出来ます。ブラジルNo.1コスメブランドのNatura Brasilが扱っていました。https://www.naturabrasil.fr/en/categories/category/cat-975+cat-981/cleansers-and-toners

 Rio SulというショッピングセンターにNatura Brasilの店舗はありましたが、店頭では収れんタイプの化粧水のみの扱いでした。

乳液、クリーム

 ブラジルでは、オールインワンのクリームや、目元用などのパーツケアクリームがこのカテゴリに該当するようです。私にはオールインワンクリームが合わなかったため、④で代用しています。

オイル

 乳液、クリームの用途を兼ねて使っています。

・Bio-Oil

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 ドラッグストアで見つけました。上から3段目の棚の白い箱です。植物由来の成分と抗酸化成分のビタミンA・E、ピュアセリンオイルというそのままでは浸透しづらい美容成分を角質層まで浸透させる独自成分を配合し、気になる肌の跡(傷やシワ、妊娠線)にマッサージをしながら塗り込むと改善すると書かれています。傷跡が消えるのなら、目元と頬の間のガサガサくらい可愛いもののはず、と購入を決定しました。(後述しますが、化粧品探しの途中で肌がボロボロになりました)

 買った後に調べると、Bio-Oilは2002年に世界的に展開して以来、223のスキンケア賞を受賞しているナチュラルオイルで、そのうち18か国では最も売れた(No.1 Selling Productとなった)傷跡ケア商品とのこと。全然知らなかった!けれど、納得の効果でした。

 

ブラジル人女性の美意識と日本との違い

 さて、ここで、なぜこのような基礎化粧品のご紹介になったのか、ブラジル人女性の美意識と日本との違いを踏まえて、実は大変苦労した基礎化粧品購入までの経緯をご紹介したいと思います。

・ブラジルの店頭の品揃え  

 化粧水探しを始めましたが、想定外だったのはお店探しから苦戦したことです。化粧品は百貨店かモールで買うものという先入観から、有名なショッピングモールをくまなく探しましたが、ショッピングモールはヘアケア製品の扱いが圧倒的で、基礎化粧品のお店は見つけることすら苦労しました。

 その後、個人商店やドラッグストアで基礎化粧品の取り扱いがあることを見つけましたが、これは化粧水風というボトルを見つけても、たいていメイク落としです。しっかり塗った日焼け止めないしはサンオイルをきちんと落とすことが重要視されています。うん、確かにそれは大事、だけどそのあと化粧水で水分補給みたいなことはないのかしら・・?

 次によくあるのが2イン1のメイク落とし。これも一瞬化粧水かも、と期待を抱くパッケージですが、汚れを落としつつ潤い補給という商品でした。勇気を出して、店員さんに化粧水ないか?とポルトガル語で聞いてみると、収れん化粧水(Astringent tone、汗や皮脂の分泌を抑える働きをする化粧水)を棚から出してくれます。私はこれまで使ったことがなく、サンパウロの美容師さんから、ブラジルの化粧水は肌がひりひりすると聞いていたので、もしやこれかも、と怖くて使えません。

・ブラジル人の美意識 

 そんなことをしている中で、JETROがまとめた「ブラジルにおける化粧品の輸入制度2012年2月」というレポートを目にしました。https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000904/cosmetics_brazil.pdf

 このレポートは現地マーケット調査結果があり、化粧水探しを通じて実感していたことを表すデータがありました。

「✔化粧品商品別売り上げ、項目別シェア 

 1位 ヘアケア用品 24.5% 2位 香水16.3% 3位 スキンケア 10.4%

一般的にブラジル人女性が気にする事柄

 1位 肥満 2位 髪 3位 肌

スキンケアへの消費者ニーズ

 消費者の90%は女性で、ブラジルの消費者は一つの製品でいくつもの効果のあるものを求めている。すなわち、ケア時間短縮の目的で、入浴中又は入浴後に一つのクリームかオイルでマッサージすることで肌の保湿や柔軟性を保ちたいと思っている。」

 すごくわかる!レポートは5年前のものではありますが、今でも大変理解出来る内容でした。ブラジル人女性は肌よりも髪が大事だから、お店の売り場構成はヘアケア製品に重きが置かれるし、スキンケアにはいくつもの効果を求めるので、2イン1やオールインワンの製品が多くなるのは当然です。私が日本同様の感覚で探しても化粧水が見つからなかったのは、スキンケアの考え方が違うからなんだと改めて納得しました。

・オールインワンのクリームを使ってみたが・・・

  実際、私が個人商店でようやく見つけた初めての基礎化粧品は、欧米ブランドのオールインワンのクリームで、シャワーを浴びた後はこれだけを使う、という用途のものでした。口コミの評価が高く、塗りたてはメロンのような香りが心地よく潤う、と思っていましたが、2~3日経った昼間の顔を見ると、目と頬のあいだの部分がガサガサ。触ってもパサパサ。これはまずいと使用量を増やすも改善しません。

 やはり私は化粧水を使いたいと思い、その後、近所のドラッグストアで見つけたのが、現在愛用中のSimple化粧水Bio-Oilです。Simple化粧水Bio-Oilをセットで使い始めたら、3日ほどで潤いを感じ、1週間で気になっていた目と頬の間のガサガサがなくなりました。Bio-Oilはオイルですが、さらりとしてベタつかず、全身に使えるので、顔以外にも手、足の裏やかかと、髪にも使っています。・・・ あれ、気づけば、私もブラジルスタイル一つの製品でいくつもの効果のあるものを求め、(中略)肌の保湿や柔軟性を保ちたいと思っている。」うん、思ってる!!(笑)

 

  ブラジルのコスメマーケットは、日本勢含めグローバルブランド各社が新商品を投入しているので、今後はスキンケア用品ももっと充実するかもしれません。ブラジルで同じ経験をされた方で、もっとイイモノを見つけた方がいらっしゃれば、コメント頂けるととても嬉しいです。 

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