リオ市無形文化遺産・コパカバーナ海岸発祥「フレスコボール(Frescobol)」でビーチ遊び!@ブラジル・リオデジャネイロ

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 Olá!こんにちは。2017年10月からリオデジャネイロに住んでいます。カラフルでポップなブラジルの流行発信地であるこの都市は、世界遺産登録の美しい景観とファベーラというスラムが共存する魅惑的な場所。そんなリオデジャネイロのあれこれをお伝えしたいと思います。第一弾の今回は、別の都市に住んでいたときから気になっていたリオデジャネイロ発祥のスポーツ「フレスコボール(Frescobol)」です。

01.フレスコボールって、何?

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 1940年代にブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで発祥したスポーツです。必要なものは、木製のラケット、ゴムボール、パートナーとスペースだけ。2人の間にネットはなく、カンカンと打ち合う小気味の好い音が続きます。大会では、ラリー回数やテクニックを披露し、ペアのパフォーマンスの獲得点によって順位が決まります。競技としてだけでなく、レジャーやエクササイズとしても気軽に楽しめるスポーツで、2015年にはリオデジャネイロ市の無形文化遺産に登録されました。

 長くラリーを続けるのに大切なことは何でしょうか。それは、相手が打ちやすいところにボールを返してあげることです。目の前の相手は打ち負かす敵ではなく、一緒に記録を作る仲間。思いやりスポーツとも形容されるフレスコボールは、パートナーと一緒に目標達成の喜びを分かち合えるので、大切な人、例えば友人や家族との思い出作りの他、チームビルディングにも最適です。

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 競技として取り組んだ場合には、1時間で700~1,000kcalを消費するとも言われる全身運動。それでいて地面は砂浜なので、膝を痛めたり捻挫などという怪我の心配が少なく、初心者でも気軽に始められるエクササイズです。ボールがなくなりづらい(ゴムボールの弾力が砂に吸収され遠くに転がらない)ため、慣れないうちでも気持ちよく体を動かすことが出来ます。

 ブラジルでは老若男女を問わずに親しまれており、日本ではTV番組「モヤモヤさま~ず2」で特集されたりと注目が高まる中、 一般社団法人 日本フレスコボール協会代表チームは2017年12月、本場コパカバーナビーチで行われたブラジル選手権に外国人として初めて出場しました。現在はヨーロッパやアメリカ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドなどのビーチでも広がりをみせています。

02.リオデジャネイロのビーチの様子

 4.3kmのビーチと隆起する山が織りなす美しい風景が世界遺産に登録されているリオデジャネイロ。ずっと続くかと思うような白い砂浜では、平日早朝からヨガ、ランニングなどのトレーニングをする人々が集い、週末にもなるといたるところでフレスコボール、ビーチバレー、サッカーを楽しむグループを目にします。ぼんやり眺めているだけでもファインプレー続出。ここはブラジルなんだということを実感します。

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  コパカバーナ~レブロン海岸前の道は日曜日は歩行者天国になり、路上では、スケートボート、ランニング、レンタサイクルなどでのんびり過ごしています。

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 コパカバーナとイパネマの間に位置するアルポラドル海岸周辺ではサーフィンを楽しむ人も。引き締まった体が眩しいです。ココナッツジュース、カイピリーニャ、ビールを飲んでのんびりする人もたくさん。ブラジルの方の間では、何もしないでのんびりすることこそ最高の贅沢とか。

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 フレスコボールは、風が強く波が高い、そんな環境下で考案されたので、天候や風向きを気にせず楽しめます。 

03.実際にやってみよう

(1)遊べる場所

  スペースがあればどこでも出来るのが魅力のフレスコボール。ビーチに行く際、ラケットとボールさえ持参すれば気に入った場所で遊べます。ブラジルの有名な観光地であるコパカバーナ、イパネマ、レブロン海岸はもちろん、日本でも同様に可能です。7mほど(※)離れて打ち合える空間がとれるとなお良いです。(※)公式戦で一般に採用されるパートナーとの距離 思いやりスポーツですので、周りの迷惑にならないスペースを見つけたら早速始めましょう。

(2)道具の調達方法

  日本でも買えますし、現地でも買えます。私達はRio SulというShopping Centerの中にあるスポーツ店(2階に2店舗あり)で購入しました。最もシンプルなセット(無地のラケット2本にボール1つ)は40レアル~。木製のラケットはデザインも多数あり、ラインナップが豊富です。(同内容で~320レアルなど)ビーチでは、個性豊かなラケットをたくさん見かけます。私も次はおしゃれペイントバージョンが欲しいなと思っています。

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(3)服装、持ち物

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 テーマはSimple is the best!

 服装は、水着で遊んでいる人もたくさんいますし、タンクトップやTシャツにハーフパンツというスタイルも多いです。日焼け止めをしっかり塗って、ビーチサンダルで出かけましょう。

 持ち物は、ラケット、ボール、水、多少のお金、タオル、着替え、携帯(くれぐれも落とさないよう管理。メトロも使えるので、Uberを使わないなら持参しないのも一案)です。カバンを持たずに出かけられるならそのほうがいいので、この中からも必要と思われるもののみ持参してください。

(4)ビーチ遊びの注意点

 荷物がある場合は、視界に入るところに置いておきましょう。時間の経過を忘れるくらい熱中しますが、暗くなる前には帰りましょう。リオデジャネイロのビーチは日が落ちると道路から死角となるため、防犯の観点から暗い時間は歩かない、ということが現地の暗黙の了解になっています。また、同じ観点から、人が少な過ぎるところは避け、賑わっているビーチで遊びましょう。

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 アングラドスレイスに住んでいたときに遊びに来たコパカバーナビーチで、カンカンと軽快に打ち合う人々を見てから気になっていたフレスコボール。早速デビューしてみるととても楽しく、10回、20回とラリーの目標を決めたりしていたら、白熱してあっという間に時間が過ぎていました。

 どこでも出来るフレスコボール。ビーチでの滞在の充実に、ラケットを持って出かけてみてはいかがでしょうか。

  2017年12月コパカバーナビーチで行われた大会の様子は【現地レポート】フレスコボール大会@コパカバーナビーチ2017 - handy tips*にまとめました。

 リオデジャネイロまで遊びに来たなら、滞在して知った!ブラジルリオから行ける観光おすすめエリア3選 - handy tips*に足を伸ばしてみるのも、また違ったブラジルがみられて楽しいと思います。Tchau tchau!