迫力の絶景!世界一の水量イグアスの滝の行き方と見どころ

f:id:ucarin:20171228213508j:plain

  世界三大瀑布の一つに数えられるイグアスの滝。その中でも世界一の水量を誇るイグアスの滝は、旅行前の下調べで様々な写真を見ていてもなお、現地のスケールは想像を上回る迫力でした。ブラジル側、アルゼンチン側どちらも観光した行き方と見どころについてご紹介したいと思います。

 

(注)私達は急遽連休が出来、直前の手配になったため、国立公園内のホテルは満室でした。ベルモンドホテル(ブラジル側)、シェラトンホテル(アルゼンチン側)は、どちらも国立公園内というロケーションで、空室があるなら移動時間を最小限に出来るのでおすすめです。近くの町フォス・ド・イグアス(ブラジル側)とプエルト・イグアス(アルゼンチン側)にそれぞれ宿泊しましたが、ホテルは数千円から空きがありました。 

 

 

01.イグアスの滝への行き方

 イグアスの滝は、ブラジルとアルゼンチンの間を流れるイグアス川に位置しています。両国ともにイグアス川沿いに国立公園があり、タクシーやバスで30分程度の距離に国際空港があります。国立公園の園内を散策しながらイグアスの滝を見学します。近郊の町へのアクセスにもタクシー、バスが使え、ブラジル、アルゼンチン間の国境超えもスムーズでした。

 私達はリオデジャネイロからブラジル側国際空港であるフォス・ド・イグアス国際空港(Aeroporte Internacional de Foz do Iguaçu=IGU)に移動し、その後ブラジル一泊、アルゼンチン二泊の上、同フォス・ド・イグアス国際空港からリオデジャネイロに戻りました。その行き方をご紹介します。

 リオデジャネイロより2時間のフライトでフォス・ド・イグアス国際空港に到着します。長距離バスも出ていますが、15~20時間かかるため、飛行機がスムーズだと思います。

 空港からはタクシーかバスで移動します。ブラジル側フォス・ド・イグアス国際空港のタクシー、バスの乗り場はどちらも空港ターミナルを出て左、インフォメーションデスクの奥あたりにあります。

 ここから陸路でブラジル、アルゼンチンどちらにも移動が出来ます。

<ブラジル側に行く場合>コストパフォーマンスの良いバス移動がおすすめです。国立公園へもフォス・ド・イグアス市内へも緑のバスの120番に30分程乗ります。運行は20分間隔です。支払いは現金のみで、一律1人2.9レアル。乗車時に支払います。

f:id:ucarin:20171228014239j:plain

 LINHA=LINEの意味。120と前面に書かれた路線に乗ります。

f:id:ucarin:20171228014548j:plain

 空港から120番に乗った終点の市内のバスターミナル。

<アルゼンチン側へ行く場合>タクシーがおすすめです。バスも走っていますが、イミグレーション手続き中に待ってもらえないため、次のバスに乗る必要があり、タイムロスが大きくなります。タクシーは出入国書類を積んでおり、ブラジル出国、アルゼンチン入国の2度のイミグレーション手続きを先導してくれます。私達は(1)ブラジル側国立公園からアルゼンチン市内のホテルへの移動と(2)アルゼンチン市内からブラジルの空港への移動でタクシーを使いました。ブラジルもアルゼンチンもメーターはなく、事前に金額を伝えられます。(1)80レアル(2)500ペソでした。  

 イミグレ―ションはブラジル側は車から降りて事務所に立ち寄ります。

f:id:ucarin:20171228020414j:plain

 出国のスタンプをもらったら、車に乗り込みアルゼンチン側のイミグレーションへ移動。アルゼンチン側は車に乗ったまま手続きを行いました。

f:id:ucarin:20171228020814j:plain

 アルゼンチン側の町プエルト・イグアスからアルゼンチン側国立公園にもバスで行けます。バスターミナルで往復チケットを購入し、終点が国立公園です。乗車時間は30分程、1人150ペソ。こちらも20分間隔で運行しています。

f:id:ucarin:20171228021311j:plain

  ちなみに、現在リオデジャネイロ在住の私達は、シュラスコよりもアルゼンチンビーフを求めてプエルト・イグアスの町の滞在を多くしました。免税店やカジノがあったり、バスターミナルを挟んだ道沿い(Av.CórdobaとAv.Misiones)にはおしゃれなレストランが集中していました。宿泊するならバスターミナル徒歩圏内が便利だと思います。人口3万人の小さな町で治安もよく、夕食の後は歩いてホテルに戻りました。

02.ブラジル側イグアスの滝

 フォス・ド・イグアス市内のバスターミナルから120番のバスに乗り、緑に囲まれた道を終点まで乗ると国立公園に到着します。

f:id:ucarin:20171228033604j:plain

 チケットとロッカーの使用料を支払います。入園料1人63.6レアル、ロッカー1つ30レアル。

f:id:ucarin:20171228040916j:plain

 2人分のボストンバッグが余裕で入る大きさです。スーツケースやバックパックのリュックも入れられるサイズでした。

f:id:ucarin:20171228041320j:plain

  入り口付近には複数の言語で話しかけてくれるボランティアスタッフが多数いました。園内のマップを渡されオプションツアーの説明などを受けました。当日申し込みが可能です。

f:id:ucarin:20171228033308j:plain

 地図左側が入り口、中央グレーの道をバスが走ります(運賃は入園料込み)。ボートや、サイクリングは有料オプションですが、右側の滝へ続くベージュの道は入園料込みで、歩いて滝の近くまで行けると教えてもらいました。

 

f:id:ucarin:20171228043303j:plain

 身軽になったら、園内バスで移動します。ブラジル側のバスはポルトガル語の後に英語のアナウンスがありました。終点まで乗ることも出来ますが、園内のベルモンドホテル前にて下車し、滝の上へせり出す展望橋まで歩いて行きました。

 ベルモンドホテル前から階段を数段降りると早速滝が見えます。

f:id:ucarin:20171228195114j:plain

  途中、ハナグマの群れに遭遇したりしながら整備された歩道を進みます。

f:id:ucarin:20171228195228j:plain

 最も滝に近づける場所に到着します。

f:id:ucarin:20171228195415j:plain

 展望橋を渡り、悪魔ののどぶえが正面に見えるポイントまで歩きます。ここは常に水しぶきが発生していてびしょぬれになります。ほとんどの人がカッパを着用していました。

f:id:ucarin:20171228195608j:plain

 どこを見ても滝と絶えることのない水。壮大です。

f:id:ucarin:20171228195815j:plain

 この後ランチをPorto Cantas Restaurantという滝の上流にあるレストランでとりました。オプショナルツアーはアルゼンチン側で申し込むことにしていたため、滝の見学と昼食で3時間ほどの滞在でした。

03.アルゼンチン側イグアスの滝

 プエルト・イグアス市内のバスターミナルから国立公園へ移動、終点で降ります。ブラジル側とは雰囲気が違い、ボランティアスタッフのような人はいなく、チケット売り場に人がいるのみで、英語が話せる人も限られていました。園内マップも自分で探して手にしました。

 アルゼンチン側は入り口のチケットのみ現金での購入が必要(カード不可、チケット売り場手前にATMあり)、それ以外の園内の支払いは全てカード利用可能でUSドルやレアル払いも出来ます。入園料は1人500ペソ。アルゼンチン側もオプショナルツアーの当日申し込みが出来ます。

f:id:ucarin:20171228201236j:plain

 ロッカーに荷物を預けられるのは同じですが、こちらはお土産屋さんに声をかけると鍵を貸してくれるという仕組。アルゼンチン側のほうが自然公園という雰囲気が強いと感じました。

f:id:ucarin:20171228202058j:plain

 アルゼンチン側は、歩いて周れる場所が豊富にあり、1kmを超えるコースも複数あります。(地図中央部の赤い道は1.7km、青い道は1.4km)

f:id:ucarin:20171228202736j:plain

 まず、私達はアルゼンチン側で申し込むと決めていたボートツアーの予約をしに行きました。入園して150m程歩いた右手に、ボートツアーの申し込みブースがあります。黄色いシャツがツアースタッフさんの目印。

f:id:ucarin:20171228202458j:plain

 全行程2時間のツアーで、5kmほど森の中をバスで移動してからスピードボートに乗り込み、滝を見学しながら、最後は滝へアタックという盛沢山のツアー。前日のブラジル側の公園で時間に余裕があったので、のんびり出かけて行ったら、今日のツアーは11:30開始のツアーに数席残りがあるのみで、時間が合わないならまた明日、と言われ慌てて申し込みました。1人950ペソ。

 結論、最高に楽しいです。最後の滝へのアタックは、これでもかという程ボートを運転するおじさまが滝に突っ込んでいってくれるので、全身水浸しになります。

 ボートでは、乗船時に防水バックが配られ、滝に入る前に再度しっかりバックを閉めるようガイドがありました。いつの間にか運転手他スタッフの方達は完全防水武装になっていたのが後で納得。私達はカッパを着てましたが、留め具の隙間から水がどくどく入ってくるわ、最後まで目を開けていられないくらい滝に突っ込むわで、大量の水と戯れました。

 普通の洋服ではなかなか乾かないくらい濡れるので、替えの下着を持って行って、水着+カッパで乗船するのがおすすめです。

  その後着替えを兼ねてランチを取り、登山電車終点のGarganta Stationへ行きました。走行中のアナウンスはなく、鐘の音が電車の到着を知らせます。登山電車は30分間隔で園内を走行しています。

f:id:ucarin:20171228210013j:plain

 登山電車を降りてから約1km歩いた先に悪魔ののどぶえがあります。歩き始めの景色は穏やかそのもの。

f:id:ucarin:20171228213039j:plain

 だんだんと水が吸い込まれていく様子が見えてきて、

f:id:ucarin:20171228213149j:plain

 ついに悪魔ののどぶえとの対面!

f:id:ucarin:20171228213258j:plain

 悪魔ののどぶえというのは、大量の水が流れ落ちる轟音がまるで悪魔の唸り声のようであることから名づけられたそうです。迫力の絶景です。

f:id:ucarin:20171228213421j:plain

 禅を組んでいるような人もいて、そんなことをしたくなる気持ちも分かるような、しばらく見とれてしまう圧巻の景色でした。最も近くでイグアスの滝を感じられる最大の見どころだと思います。

f:id:ucarin:20171228213508j:plain

  その後、登山電車で1駅戻ったCataratas Station周辺を散策。 

f:id:ucarin:20171228213740j:plain

 橋を渡る途中に大きな虹も見られました!

f:id:ucarin:20171228214034j:plain

 アルゼンチン側の公園は歩けるところが多く、18時の閉園を少し過ぎるまで歩き回りました。どの角度からも美しい景色が広がっていて、感動の連続でした。

f:id:ucarin:20171228214210j:plain

 

04. あると便利な持ち物

 ブラジル側アルゼンチン側を観光してみて、あるといいと思ったものは、

カッパ、水着、タオル、替えの下着、携帯用の防水グッズ、日焼け止め、ビーチサンダル、自撮り棒、スニーカー(登山靴でなくて大丈夫)、虫よけスプレー、長ズボン

 です。ブラジル側もアルゼンチン側もかなり濡れることになるので、カッパは両日使いました。もちろん現地でも売っていますが、長めのものなどを持っているなら持参するといいと思います。また、自然の中を歩くので、虫刺されへの注意喚起があります。私は散策中はスニーカー+デニムで足を出さないようにしていました。 

 

 圧倒的な自然と、ブラジル・アルゼンチンどちらで食べても美味しい豪快な牛肉は南米ならではの醍醐味。イグアスの滝観光は食事も含めて大満足の旅になりました。

  リオデジャネイロに立ち寄るなら、絶景!コルコバードの丘のキリスト像への行き方 - handy tips*も参照くださいね。Boa viagem!